FEATURED

View more

札幌藻岩山下エフロクブンノイチ展示室さんでの展示風景より夏の服のほか、キヤリコが協業するカトリー(染師)の方々の仕事もご覧いただけます。1.2枚目は、SIDRクラフトと小林が、ホワイトバンダニと呼んでいる、括り作業を施して染める前の布。いつか染められるかもしれない布。括りの、当分そのままにしておきたくなる風情をお伝えしたくて。 3枚目は、ひらめきは想いに導かれる、というタゴールのことばがベンガル語で織られています。4枚目、5枚目は、スフィヤン氏による天然アジュラック染布。アジュラックとはいえない新しい色彩ですが、技法や柄はあくまでもアジュラック。砂まみれの世界で作られた繊細優美な布。 2025 6.27(金)ー7.6(日)水休12:00ー17:00是非お出かけください。@bhido.art @sufiyankhatri@f6bunno1 ・・・今展で見逃せないのが布の豊かさです。写真はごくごく一部で、見たことのない希少な布がたくさん並びます。会期中にゆっくりご紹介していきますね。1.2枚目染める前の括り絞りです。27日(金)よりスタート……………………CALICO: the ART of INDIAN VILLAGES FABULOUS 展北海道でさえ熱帯化する現代の夏、インドとの心の距離も近くなってきているような気もします。暑さにも涼しさにも適うベンガルの細番手カディや、砂漠の女性が心を憩わせてきた木版プリントなど、夏を楽しむためのインド布の服をお持ちいたします。makuの新作もお楽しみください。@calicoindiajp @fumie_calico会期2025 6.27(金)ー7.6(日)水休12:00ー17:00会場 エフロクブンノイチ展示室札幌市南区藻岩下1丁目2-16赤い屋根の古家tel 011-200-9594mail f6bunno1@gmail.comweb f6bunno1.com靴を脱いで入店いただきますアクセスじょうてつバス最寄り停留所南34西11下車 徒歩10分お客様専用の駐車場はございません(詳しくはHPをご覧くださいませ)◯アキッパ(アプリ🚗)もおすすめです(@f6bunno1 Instagramより引用させていただきました)

  長崎list:さんのポストよりそう、listさんでの展示は、ヤンマ産業さんとはじめた布を通じたイベントWarp and Weft(ワーペンウエフト)からはじまったのでした。(キヤリコは、いったん去年をもってワーペンを卒業していますが、もちろんご縁は続いています!)ヤンマ産業さんが使われる会津木綿などの布と、インドのコロマンデルやサントメ、日本に渡ってきた唐桟留には、何か繋がりがありそうだ、というところから、私も日本の和綿布の歴史を紐解きはじめ、インドの会社の名前の一部にSantomeと名付けるまでに。今年から、コロナ前にはじめ一時中断していた南インドでのプロジェクトも再開しています。そのプロジェクトのきっかけをつくってくれたのが長崎出島内で行ったトークイベントでした。写真の縞は、日本のある地域の縞を模したもので、ベンガルで2016、2017年ごろに織ったものですが、いかにもアンドラプラデシュやテランガナにありそうな柄。こうしたインド渡りの縞がジャワなどを経由して日本に入り、日本ではそれに似た縞が織られ、そうした裂を元に再びインドで同じような縞を織り、それを服に仕立てて日本に送り、それを日本で購入してインドに連れ帰った友人の現代美術家Manisha Parekh氏。@manisha.parekh5そして、本日日本に送られてきた写真。(下の2枚) 印->日->印->日->印->日何往復もして、育まれ交歓される布の面白さ。こんな時代がくるとは思いませんでした。   長崎出島listさんでの展示は、30日まで。是非ご覧見ください。@list_dejima ・・・かすり縞カディコットンCALICO 単独展示の前身は、ヤンマ産業との共同展Warp&weft でした(懐かしい)。その時に絣のデザインを元にインドで作ったカディコットンの「かすり縞」が、久しぶりにルーズシャツと、新作のVネック長袖シャツで届いています。少し透け感のあるカディコットンの、涼しく展示軽やかなシャツです。CALICO Travel report 20256月20日(金)-30日(月)11:00-18:00 24日(火)休みアジュラック、ブロックプリント、ジャムダニ、在来種オーガニックコットン、カンタ、、、広大なインド各地で育まれる手仕事の布は、その土地の風土や歴史、かつてそこに生きた人たちの存在を伝えてくれるものです。キヤリコ代表の小林さんのインド亜大陸を縦横無尽に移動しながら、各地の職人と作った服や小物を、今年もList:の空間で心ゆくまでお楽しみください。「布は、時間と空間を旅し、伝播する。作った人々の想いをのせ、 纏う人々の生きる姿として記憶されるために。布は私たちの想像力を映す鏡。手仕事の布を纏うことで私たちは旅を続けていける」今年もキヤリコとベンガル発のブランドMAkU TEXTILE が現代インドの風を長崎へお届けいたします

カディの糸染をやっている西ベンガルの村へ。(2025年2月) 化学染と同じ工房だが、違うスペースで天然染も手がけている。 染め職人のノート。グレーやベージュなどの難しい色は再現性が低く、毎年違う色で仕上がるのがお約束になっているが、単色は比較的安定してきている。 ところがそこで手がけているインド茜の染の色があまりにも濃い赤で、アリザリンではないかと何度も問い合わせしたが、茜と言い張るので、現地で実際に見せていただくことに。 インド茜とは書いているが、すっかり精錬されているので、見た目はアリザリンぽい。もちろん、100%インド茜を精錬している可能性がないわけではないが。。 アリザリンは、茜の根に含まれる天然の色素で化学的に合成されている。100年以上前から利用されており、今や伝統染料のひとつだ。アリザリンには発色の安定などその良さがある。 ただ、アジュラックの職人が茜を使うときには、明らかにその根っこを粉砕したものを使っているように、かなり意識をしてアリザリンと区別するようにしている。 インドではそういうことがよくある。インディゴだといってもほとんどの場合、合成藍を使っている。こちらは色を見たら大体わかるものだが、使っている本人がもはや天然藍を見たことすらないケースも多く、染料のサプライヤーが、アリザリンを茜、合成藍をインディゴとして売っている。染めの職人自らがバイヤーを騙そうとしているわけではないが、全体として信頼できないという構図になってしまうのは残念である。 この後、うちのデリーのメンバーが、ベンガルの生産チームを連れて、そうした染の言語のわかる、より信頼できる染料屋を訪ねるためにジャイプルに飛んだ。

今季の注目は、極細番手300カウントコットンカディのモスリンD。 モスリンDは、うっすらカディのおおよそ1/3の細さの糸を織っています。糸が単純に細いというだけではなく、太い部分と細い部分の揺らぎが大きく、織りあげると一層その差異が奥行きとなって、味わい深いものになります。 無染(ホワイト)は、経緯共に、染生地は、緯糸のみアンバーチャルカによる手紡ぎの糸を使っております。 写真は、紅茶染モスリンD(300カウント)のクルタシャツと、ライトピンクのうっすらカディ(100カウント)。カラコットンやカルンガニコットンなど、在来綿のものもあります。メンズライクなシャツをゆったり着るのが良い感じです。 ちなみに、モスリンDという名は、生産チームと私たちの間の通称。いつの間にか定着してしまったので、そのまま使っています。 こちらは100カウントのうっすらカディ。こちらでも十分うっすらしています。 ぜひ各地の企画展でお試しください。  

2012年に南デリーのSafdarjung Enclaveにアトリエという名の小部屋を構え、CALICOははじまりました。 2014年にDefence Colonyに移り、コロナ禍が始まった2020年まで、アトリエはインドでの活動の拠点となっていました。 そして、2024年、再びSafdarjung Enclaveへ。今度は、Saraswati Music Collegeのお隣です。 当初4階に借りていたボロボロだった部屋。綺麗に掃除をしたらまもなく大家さんに返して欲しいと言われ、今は同じ建物の2階(インドの1st Floor)に。そこでは、不定期でオープンアトリエを行っています。 作品の紹介やちいさなお話会なども。南デリーでのオープンアトリエにご興味のある方は、calicoindiajp@gmail.comまでご連絡ください。 CALICO : the ATELIER  A1/248 1st Floor, Safdarjung Enclave,...

西ベンガルの村で、インディゴ先染のシアサッカー生地をサンプル生産している様子。(2025年3月) テンションの高い経糸と低い経糸を交互に配すことで凹凸をつくる。 ルンギを纏う、今回初めてお会いする織り師。 まだ本格的な暑さの前だったので、シャツを着られているが、真夏はルンギ1枚のはず。

様々な民が入り混じり、互いに素材や技術を磨き育まれてきたカッチの布文化。そうした共同仕事を現代に蘇らせるべく、CALICOが構想し、現地のNGOのQasabとKhamir、織りのヴァンカル、アジュラック染のカトリーと共同で、「現代の伝統」をつくるために始められたのがラバーリー・プロジェクトです。インダス文明の時代から伝わるというコットンの在来種カラコットンをヴァンカル(織り師)が織り、CALICOがカトリー(染め職人)にお願いしてお作りしているアジュラック布の残布を使って、デバリヤラバーリーの女性たちがめいめいのデザインでアップリケ・刺繍を施しています。それらは元来婚礼衣装やダウリー(嫁入り)バッグに施されてきた技術でした。ところが近年、女性たちの中で長い歳月をかけて完成度の高いものを作る傾向が高まり、それが原因でコミュニティ全体の晩婚化が進んでしまいました。そこで長老(女性)たちが話しあい、婚礼衣装にアップリケや刺繍を施すのを自ら禁じました。それでも刺繍は、土地に執着しない砂漠の民にとって祖先や同族と繋がるひとつの手がかりであります。カッチはアンティーク布のコレクターの中では有名な場所ですが、今作られている一点もの作品ひとつひとつにも、作られた方々のエネルギーが込められております。このあとはお求めいただいた方の手でさらに佳きものに育てていただければと思います。バッグの持ち手部分には、ひとつひとつ、アップリケ・刺繍を担当した女性の名前がグジャラート語で入っています。photo by Haruhi Okuyama #debhariyarabari #kutch #kachchh #applique #handembroidery #selfexpression #designascommonlanguage #calicoindiajp #calicotheartofindianvillagefabrics #calico @qasabcraft @sajnubenrabari @khamircrafts @sufiyankhatri @ibrahim.khatri.545 @fumie_calico

本年も残りわずかとなりました。 年末のオンラインショップの受付は12/27(金)12時のご注文までとなります。 年始は、1/4(土)から販売を開始させて頂きます。 その間にご注文いただいた商品は、1/4以降の発送対応となりますこと予めご了承くださいませ。   また、奈良若草山麓のCALICO:the BHAVANは、年内は12/27(金)17時までの営業となります。 新年は、1/4(土)11時から営業いたします。月・火は定休日となりますので、ご注意ください。   いよいよ寒くなってまいりました。どうぞ温かくしてお過ごしくださいませ。   写真は、制作途中のアジュラック布。ミロバランで下染した布を防染ペーストと鉄しょう、媒染ペーストを載せて乾かしたもの。 (Sufiyan Ismail Khatri)

Before we are promoting hand-spun & hand-woven cotton (so called “Khadi”) in this Summer   カディ(手紡手織綿布)の夏を前に   カディ(カーディ)“khadi”という言葉は、いつの頃からかファッションの素材として取り入れられ、定着しつつありますが、そもそもは、インドの独立運動のときにガンジーによってその意義が見出され、思想として、あるいは、象徴として保護推奨されてきた経緯があります。   カディという言葉の解釈は様々で、多くの場合において手紡手織の布(特に綿布)をさしますが、村で作られる布全て、あるいは、村の産業に関わる物産全てをカディなのだという人もいます。...

KaskomのSwaminathan V がタミルナド州の農民らと復興した在来種コットン、カルンガニコットンのワッフルタオル。   コットン原産地のひとつと言われるインドでも、その96%がすでに遺伝子組換えをしたアメリカ由来のコットンに切り替わっています。Swaminathanは、失われてしまったタミルナドの原種コットンとその可能性を研究し、農民の方々を説得し取り組み続けてきました。   カルンガニコットンは、根が6フィート(約180cm)もあるため、降雨・地下水のみで育てることができます。特別な灌漑の設備や、農薬や肥料などの投資を必要としないため、小規模な農家でも生産を始められます。コリアンダーやカロンジなどと混作することで生産のリスクも分散できる上、年に約3回収穫できることも分かってきました。   最初は半信半疑だったという農民の方々も、副収入になる上、自らの土地に元来あったとされるコットンの生産に関われることに喜びを見出しています。   カルンガニコットンは油分が多く、しっとりとした手触りが特徴です。 当初は吸水性が低く感じられるかもしれませんが、お洗濯を重ねるごとに吸水性が増し、在来種コットンならではの伸びやかさが出てきます。   無染、無漂白のため、コットンそのものの質感を感じていただけます。  photo by Haruhi Okuyama  @okuyama_haruhi    ...