2月になりました。まだまだ冬は続きます。
カッチのラバーリーの方々が飼っている羊の毛を、ヴァンカル(Vankar)と言われる織り師が織って仕上げたショールのご紹介です。
ウールといえば「柔らかいもの」というのが当たり前になっている昨今、ウール元来の粗野さを残した布は新鮮です。ひとたび纏えば、まるでそこに一頭羊が佇んでいるかのような風情に。
日中暑く、夜は寒い砂漠に生きる民が活用してきた布なだけあって、日差しの暑さや寒さにも強く、しっかり実用性も兼ねています。
こちらは、Shamji Vishram Valjiが手がけたデザイン。糸を藍染したものと、ラックとアカシアで染めたものがあります。一見、藍の色の方が伝統的で、ラックとアカシアの組み合わせの方がモダンにも見えますが、実は逆なのです。
ラックとアカシアこそ、伝統的にヴァンカルが糸染してきた色。そして藍染は、ヴァンカルの歴史において、彼らが初めて手がけたと云われています。Shamjiが自ら作った藍染の甕で糸を染めています。(現在、その藍は弟のDineshや甥のAshokが中心になって守っています。)
大判のショールとして、性別問わずお使いいただけます。お車での移動のときなどは、コート代わりにもなります。ソファにかけてもよし。ベッドの足元にかける、ベッドスローにもなります。
カッチのヴァンカル達に手がけていただいた、古くて新しい冬の大陸布をお楽しみにください。
* 現在開催中の東京OUTBOUNDさんの展示でもご覧いただけます。