Exhibition vol.1|from the villages of Vankars

CALICO : the BHAVANでの企画展 ”Exhibition vol.1|from the villages of Vankars” が明日1/26水よりはじまります。

奈良若草山麓にCALICO: the BHAVANを構えた理由のひとつに、インドの職人をお招きし、彼らとその仕事のひとつひとつをご紹介したいということがありました。インドの方をお招きするにふさわしい大陸との縁のある場所だと。

2018年のうめだ阪急様での「カッチの布展」開催、2019年のアジュラック職人Sufiyan Ismail Khatri, Juned Ismail Khatri両氏の招待を経て、2020年は、カッチの織り師Vankar Shamji Vishram氏に来てほしい、と話していた矢先のコロナ禍でした。

彼らに取り組んでいただいていた仕事の数々を、ささやかながらも企画展という形でお披露目できたらと、また各地の企画展やパートナーギャラリーなどとも連動し、さまざまご紹介していけたらと思います。

ーーー
CALICO : the Exhibition vol.1

from the villages of Vankars ヴァンカルの村々より
22.1.26 wed. -2.20 sun. 11:00-17:00 月火休

西インド・カッチ地方にはヴァンカル[Vankar]と言われる織り師たちがいる。彼らは、幾世紀もの間、牧畜を司るラバーリー[Rabari]やアヒール[Ahir]のコミュニティのために織り仕事を奉じてきた。また、ときに、サンタールなどの音楽を奏でることも生業とした。

1970年代のヴァンカルたちは、アクリルやメリノウール、化学染料を利用し、洗練された織物作品を手がけることで、新たな工芸としての道を拓いてきたが、今日の後継者たちは、その急激な刷新と反動の両方を観察し、そのような波を超えた後に、何が自分たちのアイデンティティとして残るのかを問うてきた。

彼らは、在来種羊のウールなどの伝統素材や、ラックやアカシアなどの伝統染料を研究し、より本来的な姿を復元した。
また、インディゴの天然染や在来種コットンの手紡・手織などの”新しい伝統”となりうる仕事にも挑戦した。

本展では、Vankar Valji Vishram家の四男Shamji Vishram Valjiとその家族らや、Dayalalbhai Kudechaとその家族らが取り組んだウールショールやシルクショール、CALICOとの共同企画による衣服などをご紹介します。

また、Kharadといわれる、ラクダや山羊、羊のウールなどでラグを織るヴァンカルらの作品や、NGO Khamirを通じ、手掛けていただいている手織カラコットンのアイテムもあわせてご覧ください。

CALICO : the Bhavan
キヤリコ・ザ・バワン

奈良市雑司町491-5 | 0742-87-1513