展示風景より「キヤリコとイシス 夏の更紗と服」

Javan Batik Gallery Isis and CALICO had a talk show on Contemporary Sarasa and its scenery from Gujarat, Rajasthan, Coromandel and Java… !

JR京都伊勢丹8階ザ・ギャラリーで開催中の「キヤリコとイシス 夏の更紗と服」、連日お越しいただきありがとうございます。

中日の昨日8/8 Sat.には、石田加奈さんのジャワ更紗の仕事を中心に、インドとジャワのつながりや現代の仕事の様子などにも触れるトークイベントを行いました。

加奈さんが、現地の方と30年以上心を通わして取り組んできた更紗づくり。その舞台となるチレボンは北部ジャワの雅な港町、海伝いにさまざなな諸外国の文化を受け入れてきた土地といいます。
白地の優美な更紗に、中華風や英国風の文様が多いのも頷けますし、日本の港町の文化にも通じるものがあります。(ちなみに、ジャワ更紗が特に人気なのは太平洋岸沿いというお話も面白いです。布の好みは気風によって伝わるのか、DNAによって伝わるのか)

インドとジャワをはじめとするインドネシアは、日本から見ると、それぞれ別の隔たった土地のように感じますが、9世紀ごろにはグジャラートやコロマンデルの商人が活発な海洋交易を行っていたといわれています。(スマトラには、11世紀のものとされる交易を記すタミル語の石碑が残る)
古代スマトラやジャワに大量に輸入されたとされるグジャラートやコロマンデルの布は、ほとんど残っていませんが、14-15世紀ごろと推定されるスラウェシのトラジャ族に伝わるグジャラートやコロマンデルのカラムカリなどは、各国各地のコレクションで目にする機会があると思います。

また、16世紀以降、南蛮貿易などで日本に渡った更紗は、インドでインドネシア向けに作られたものが大半でした。仏教が唐や百済を経由して伝来したように、インド更紗もまたスマトラやジャワを経由して伝わったことを考えると、そこに自ずとインドネシア的要素が含まれていることに気がつきます。しかし、そのインドネシア的なものをさらに分解すると、その古層には、ムスリム化以前の、仏教的、ヒンドゥー教的なもの、つまり”インド的”なものがあるのだなあとも...!

柄を見ても、ムスリム・ペルシア化したコロマンデルのものよりも、ジャワのものの方が”インド的”と思うものがあったりもします。鋸歯紋様(トゥンパル)などもインドネシア的なものとして眺めてしまいますが、元は古代南インドの織りにそのヒントがあると思っています。

というような妄想が止まない、 JR京都伊勢丹8階なのです。

そして、現代において、更紗を愛でるとは、ということの新たな地平を考えたりもします。

布好きには”危険”な場所と敢えて申しますが、夏の心の滋養のために是非足をお運びください。

「キヤリコとイシス 夏の更紗と服」
8/11 火曜日まで
(最終日は、18時までです。ご注意ください)
◯小林 最終日在廊予定

インド各地の染め職人とお作りしている作品も多数揃っています。
@sufiyankhatri
@bhido.art
@ibrahim.khatri.545
@dheeraj_chhipa_bagru
@r.b_fabrics
@girish_kumar_chhipa_


special thanks to
@kitchenwork
@sorezore.chintz


@batikisis
@jrkyotoisetan
@fumie_calico