出野尚子さん 茶教室の風景 at エフロクブンノイチ展示室(北海道)

in Sapparo... spent great time over tea, with great people and the treasures of Indian textiles

東藤由美子さんが営まれるエフロクブンノイチ展示室にて開催中の企画展にて。

福建から戻られた出野尚子さんの中国茶と生田さんの菓子に迎えられて、北の大地、大陸の土地とそれぞれの茶木、ひとびとの営みの歳月に思いを巡らせる、香と味の豊かな旅でした。
 
その多くは失われつつある営みであり、言語化できない智恵の集積であることも、布の営みにもどこか通じるところがあります。

"私たちが喫み、存分に味わったと思っている茶は、茶葉の実力のほんの一部分でしかない"とおっしゃられていたのも印象的でした。
それは、繰り返し使われ、継がれ、刺され、ときには人の手に渡り、違う国にまで届く、あるいは紙になり、何度も再生を繰り返すなど、元々の用途とはすっかり違う形でまた人々の生を彩るようになる天然繊維の逞しさと重なるものがあります。

謐けき時間のなか、尚子さんの背後でガラス越しに屋根からどさっと溢れる雪は、お茶で弛んだ心身にほどよい緊張を与え、私たちがただ大きな自然のなかにあるという感覚に何度も揺り戻してくれました。

赤と藍の青から成るコロマンデルの綿布を前に、
みなが少しずつ火を灯し合うような、
終わらない循環をおもいながら。

お足元がわるいなか、お越しくださいましたみなさまもどうもありがとうございました。
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写真一枚目は、
出野尚子さんと、Vankar Shamji Valji氏にお願いして織っていただいたローカルシープウール布を使ったジャケット。
寒い冬に沁みわたる深い臙脂色は織り師vankarらが手がけるラック染によるもの。

自身のスタイルを変えないShamji氏が愛用するジャケットにインスパイアされて、お作りさせていただきました。
裏地はSufiyan Ismail Khatri氏によるラック染のアジュラックをお使いしています。

企画展は、12/14まで開催しています。
どうぞお気をつけてお越しくださいませ。

CALICO:the ART of INDIAN VILLAGE FABRICS 灯赤会

会期
2025 12.7(日) ー14(日)水休

11:00 — 16:00

#thankyou
#teaandtextiles

@vankar_vishram_valji
@makutextiles
@fumie_calico

 @chanowanaoko 
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12/4-5-6

札幌エフロクブンノイチ展示室にて3日間の茶教室
雪のなか藻岩下までご参会くださりありがとうございました。
美しい布の上でお茶をご用意できて、窓からは雪がちらちらとして、何度も心が震えました。

今回は生田さんと旅した福建の記憶を辿る時間。茶と菓子を記しておきますね。

岩茶 老叢水仙
岩茶 老叢水仙 老茶
正山小種 松煙香
米粉の落雁
茉莉六堡
胡桃汁粉
寿眉

今回のお茶は
福建の吴さんと李さんと陳さんと蔡さんが作ったお茶。
いくちゃんとたくさんたくさん飲んで選んだ5つのお茶。
当たり前だけれどこの乾いた茶葉の向こうに
作ったひとがいる。その温度も伝えたい。
また温度のあるお茶と心のある時間をエフロクブンノイチ展示室にてご用意できたら嬉しいです。

さあ今日からはいよいよCALICOの展示が始まります。私の選んだ服にも布の物語があって、昨夜はシャムジーさん…!と思いながら眠りました。
知っていたほうがいいことがまだまだたくさんある。私にとって布は途方もない深淵なる世界だと思っているけれどただただ面白い、そして美しい布たち。今日の史恵さんのお話をお楽しみに。

@f6bunno1
@miel_2003
@calicoindiajp

@chanowanaoko Instagramより引用させていただきました)

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以下、お写真は@f6bunno1 Instagramよりお借りしました。

タッサーシルクの刺子布は西ベンガル州
カディの敷布はテランガナ州 
ウールのチョッキはジャムーカシミール州より