【予約商品】0014 Dhakai Jamdani Saree from Bangladesh バングラデシュのダカイ・ジャムダニサリー GAM0014

42,900円(税込)〜84,700円(税込)

* カラーまたはサイズにより価格が異なります。

A
B
C
D
E
購入数
素材:コットン 100%
生産国:バングラデシュ

<サイズ(cm)>
約570 x 約120

こちらは、2020年7月6日にSNSサイトGaam no Otlo Projectでご紹介の商品です。

バングラデシュのLIVING BLUEに立ち上げから携わってきたMishael Ahmed氏(以下Mishael)。彼がLIVING BLUEを去って、1年以上が経つ。

バングラデシュで彼と再会したのは、去年の12月。4年ぶりのことであった。

ダッカでテロ事件があり、その前には、私が最後に訪問して1ヶ月後に彼らが活動の拠点を構えるRangpurで、邦人の殺害事件があった。それから少し、バングラデシュに足が遠のき、彼らとはコルカタで落ち合ったりした。そうこうしているうちに、彼がLIVING BLUEを離れることになってしまった。
バングラデシュに着いた日は奇しくも、4年前のテロ事件の裁判の判決が出た日であり、報復を警戒してか、市内にものものしい雰囲気と緊張が蘇っていた。

ダッカでは、Ruby Ghuznaviさん(以下、Rubyji)にお会いしたいと思っていた。彼女は、NGO Aranyaの創始者として現地のクラフトの復興に長年力を注いできた。特に天然染の実践と普及に関しては、インドの界隈でも知らない方はいない存在だ。ちょうどデリーを離れる前に、岩立さんから彼女のことが書かれたお手紙を受け取った(日本の家族が手紙の文面を写真に撮って送ってくれた)のも何かのご縁かと思い、是非お会いしたいとMishaelにコンタクトをとってもらった。

Rubyjiのクラフトミュージアムのような美しい邸宅で、ジャムダニのコレクションを見せていただく。(写真2-4枚目)そのうちに、RubyjiとMishaelが、ジャムダニの起源といわれるダカイ・ジャムダニについて話してくれた。

「ジャムダニは、ユネスコ世界遺産にも登録されている、バングラデシュのダッカに起源をもつGI(Geographical Indication 地理的な知的財産のひとつ)の布。ダッカモスリンの正統な系譜を受け継ぐ最後の布だ。東ベンガル/バングラデシュは、2100年以上もコットンを輸出していており、ムガール皇帝たちが好んだことでも知られる。ジャムダニが、今やインドやベンガルのテキスタイルとして世界に紹介されているのは、私たちにとっては受け入れがたいことだ。」とMishael。

確かに、西ベンガルにあるジャムダニ風のサリーは、ダカイ・ジャムダニとは違い、日用に使えるように少し簡素にはなったものが多い。西ベンガルの彼らはそれらをタントサリーやタンガイルサリーと読んでいる(ちなみに”タンガイル”という言葉もバングラデシュの地名ではある)。コルカタで販売しているダカイ・ジャムダニは、ダッカから輸入してきていたものが大半ではあるが、近年は西ベンガル州内でも遜色ないものを織るようになってきた。そんな、インド亜大陸の東の多くの地域、ネパールなどでも織られているジャムダニを、今更ジャムダニではないというのはいかがなものだろう。

「たとえば、”シボリ”という言葉は日本語だけど、今や世界共通の絞染の技術、作品を意味することばとなった。”ジャムダニ”も今やユニバーサルなことばなのだからそれを誇るべきではないか」と返してみたが、それによってバングラデシュが栄えるのではなく、西ベンガルやインドが栄えていることに不満があるのだとも思いあたった。それは分からなくもない。

そんなMishaelが、Covid-19が猛威を振るう5月に連絡をしてきてくれた。その後、彼の家族が感染したこともあり、一度連絡が途絶えたが、無事家族も回復し、様々な職人さんと連絡をとりあってくれた。

Mohajanという、インドでいうマスタージー(師匠)、あるいは、ファシリテーター(統括推進者)が中心となり、作ってきたダカイジャムダニサリー。今年は掻き入れ時であるベンガリニューイヤーもイード(ムスリムのお祭り)も中止となり、サリーを売る機会がない。今回は、工房や織り師さんたちの写真がないが、少しずつ彼らの取り組みを紹介していけたらと思う。

それぞれ伝統的な柄だが、少しずつ織り師によって表現が異なる。その中でも古典的でシンプル、そもそもが高級品であるダカイ・ジャムダニにしては、良心的な価格のものを選ばせていただいた。

A:ホワイト 100/100s B:ホワイトゴールド 100/100s C:ホワイトレッド 80/80s D:ダカイジャムダニ(ブラック)80/80s E:ダカイジャムダニ(ホワイトブラック)80/60s

s(カウント)は糸の太さを表しており、高くなるほど糸は細く透けます。

(最後の写真は、6年前に訪れた際に、Aranyaのお店に貼ってあった2007年の日本民藝館のポスター。)

・現在日本に在庫がなく、プレオーダー(事前予約)のみとなります。プレオーダーがあることで、女性たちは将来に見通しが立ち少し安心できます。
・ロックダウン(封鎖)の最中も、家と同じ敷地内にある工房でできるお仕事ですが、材料の調達などに制約があるため、お届けまでにお時間がかかりますことご了承ください。