【予約商品】0013 Loin Loomed Cotton Yardages from Nagaland ナガランドの腰機織り綿布 GAM0013

11,000円(税込)〜16,500円(税込)

* カラーまたはサイズにより価格が異なります。

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素材:コットン 100%
生産国:インド

<サイズ(cm)>
約28 x 約225

Margaret Zinyuは、ナガランドのアンガミ(Angami。ナガランドのコミュニティのひとつ)出身の女性だ。やや控えめで、ぱっと見た印象は、日本人かと思うような風貌だ。

出会ったのは、ホーンビルフェスティバルというナガランドの有名なお祭りだった。ナガランドの人々は、女性も男性も、勝負好き、つまりスポーティな気質だと常々思っているが、フェスティバルに出ている各コミュニティのサッカーのユニフォームのような原色の布にも、それがよく現れているなあと思っていた。

会場でそれらを横目で楽しみつつも、私たちに会うために現れたMargaretが、そうしたものとは少し違う色彩の中を生きてきたことは一目で判った。

聞けば、そのとき一緒に旅をしていたJuhiのNID(インドの国立デザイン大学)のテキスタイル学科の後輩で、大学を卒業した後、コヒマに戻り、自らデザイン企画した布を地元の女性たちと共に手がけているという。

三人で、竹筒に入ったライスビールを飲んで練り歩いた後、私がWar Memorial Museum(戦争記念ミュージアム)を訪問したからか、少しぎこちない緊張した空気が流れた。

インドにまで日本軍が侵攻したことはいまだに信じられない気持ちだが、彼地の人々は、私が日本人だと知るや否や、最後はどうしてもその話になる。だが、そのおかげで、平和な時代にナガランドに来られることに感謝するしかないような、静粛な気持ちになった。この土地の人々のために何かできることはないものかと考えだした。

その後、彼女たちが手がける作品をみたいとお願いし、鉄柵が張り巡らされたものものしいバスに乗って、コヒマの市内にある彼女の家に向かわせてもらった。

彼女たちが手がける布は、想像と全く違っていた。そこで目にしたのは、腰機だからこそ織れる密度の高いしっかりした細幅の布であった。個々のコミュニティの布は、近代化の過程において、それぞれわかりやすい形で象徴化してしまったところもあると思うが、それ以前に、東北インドや、そこから山を超えたラオスなどのメコン流域、いや、日本も含めたアジアの国々で普遍的に作られていたと思われるような類のものであった。

その日に、そんな布に会えると期待していなかった私は歓喜した。よい布との出会いは、人の出会いと同じに、期待していないときに限って齎される。

途中度々停電となり、明かりが復旧する度に、彼女たちの作品を目に焼き付けようと一生懸命見て、触らせてもらった。

その後、彼女たちファミリーが元々いた村にも訪問させてもらった。風光明媚なその村の至るところから、機音が聞こえてきた。”日本軍の草”(Japanese Leaf)と言われる草も教えてもらった。(日本軍が侵攻してきてから繁殖しだした草で、日本軍が持ち込んだと信じられている)

その旅の途中から、何か一緒に取り組もうと、アイデアを交換し合ってきた。彼女はたくさんクッションカバーを手掛けていたが、日本はインドと違って部屋の中に土が入り込むことがなく、クッションカバーをあまり取り替えることがない、クッションカバーでなくても、よい布でありさえすればいい。ずばり布を作ってほしい、と伝えた。

その作品の一部がこれらである。帯や、テーブルセンターなどにも使えそうな丈夫な織りだ。

・こちらは、2020年6月15日にSNSサイトGaam no Otlo Projectでご紹介の商品です。
・現在日本に在庫がなく、プレオーダー(事前予約)のみとなります。プレオーダーがあることで、女性たちは将来に見通しが立ち少し安心できます。
・ロックダウン(封鎖)の最中も、家と同じ敷地内にある工房でできるお仕事ですが、材料の調達などに制約があるため、お届けまでにお時間がかかりますことご了承ください。
・一部作品は、インド藍で染めた色糸を使っています。ひとつひとつ色味が多少異なることがございます。ご了承ください。
・これまでは、ナガランド産コットンを使ってきましたが、ロックダウンで市場が封鎖されていたことが影響し、ナガランド産コットンが現在使えません。代わりに、グジャラートのアンバーチャルカで紡いだ糸を使っています。