素材:コットン
生産国:インド
<サイズ(cm)>
ヨルバの布 :約220 x 約180
ヨルバのクッションカバー:約50 x 約50
2020年5月15日インスタグラムサイト@Gaam_no_Otloでご紹介の作品です。
インド東北州のひとつ、ナガランド 。度重なる征服の歴史を受け入れてきた北インドや、温暖で自然の恩恵に溢れた南インドなどとは全く違う形で、部族間の抗争を繰り返してきた歴史をもつ。人々の顔や気質が少しばかりスポーティに感じられる。
そして、インドのほかの地域とは異なり、織りで生計を立てているのは女性たち。
こちらの作品は、ナガランド のヨルバの女性たちがローカルコットンを紡ぎ、腰機で織った布で、Gaam no Otloをはじめたときから真っ先にご紹介しようと準備していたもののひとつだった。しかし、ご紹介に時間がかかってしまった。
元々こちらの原型を作ってくれた織りをする女性グループのリーダーSonnie Kathとなかなか連絡がつきにくくなっていたこと、彼女に最初にデリーで引き合わせてくれたNGO Antaranのチームが、今インド各地の生産者の支援で忙しくミーティングが延期になっていたことなどいろいろあって、ああ、今日も紹介できないな、という思いを日々繰り返していたのだった。
それを、今日、このような形で紹介することになるとはゆめにも思わなかった。
昨晩、Sonnieが、何年か患っていた病で天に召されたことを知る。
12月に招待いただいたInternational Loinloom Festivalでも、Sonnieとはゆっくり時間を過ごすことができなかった。主催者で忙しいのか姿を見せないし、それよりも他のメンバーとどんどん話してほしいという態度でもあった。あんなに熱心に招待をしておきながら、この不思議な距離感。まるで巫女か、神話のアマテラスのような。
浮世離れしているSonnieからの返信が期待できないので、こちらのヨルバの作品については、ナガランド で親しくなったテキスタイルデザイナーのMargaretにその由来を尋ねていた。
布好きな方は、インドでヨルバってどういうこと?とお思いだろう。そう、ヨルバといえば、ヨルバ。アフリカの一部族である。同じように腰機で細巾を織り、そのセルベージを継合わせて作る布の文化をもつ。インドにはアフリカ系種族の渡来の歴史も各地に残るので、もしやと思ったが、、、全く関係はないという。こちらのヨルバは、Yoryuba、アフリカのはYoruba、だと・・・。 Sonnieは、今思うと、自分の天命と分を知って、あとは他のひとにどんどん任せていくつもりで、自分は前線からは退こうとしていたに違いない。
それでも件のFestivalでは、住宅補助などの政府サポートがいくら申請しても遅いと、政府役人を呼びつけて、織りの女性たちが彼を一斉に糾弾する寸劇のような一幕もあった。とにかく強い、戦士のような人だった。彼女の強い精神の周りで多くの人が照らされ、育ったことは容易に想像できる。
こうして彼女の作ってきた布を紹介し、その遺志を継ぐことで、ここから本当の彼女と私たちの関係性が始まるように思う。そのようにして、この布のご縁に感じ入りつつ、ご冥福を祈りたい。
・クッション類につきましては、お問い合わせくださいませ。
・ナガランドのローカルコットン(遺伝子組み換えのBTコットンではないが、原種コットンではないそうだ)を手で紡ぎ、腰機で織ったものです。
・現在日本に1点、インドに1点、在庫がございます。プレオーダー(事前予約)も承ります。プレオーダーがあることで、職人さんたちは将来に見通しが立ち、少し安心できます。
・ロックダウン(封鎖)の最中も、家と同じ敷地内にある工房でできるお仕事ですが、材料の調達などに制約があるため、お届けまでにお時間がかかりますことご了承ください。
生産国:インド
<サイズ(cm)>
ヨルバの布 :約220 x 約180
ヨルバのクッションカバー:約50 x 約50
2020年5月15日インスタグラムサイト@Gaam_no_Otloでご紹介の作品です。
インド東北州のひとつ、ナガランド 。度重なる征服の歴史を受け入れてきた北インドや、温暖で自然の恩恵に溢れた南インドなどとは全く違う形で、部族間の抗争を繰り返してきた歴史をもつ。人々の顔や気質が少しばかりスポーティに感じられる。
そして、インドのほかの地域とは異なり、織りで生計を立てているのは女性たち。
こちらの作品は、ナガランド のヨルバの女性たちがローカルコットンを紡ぎ、腰機で織った布で、Gaam no Otloをはじめたときから真っ先にご紹介しようと準備していたもののひとつだった。しかし、ご紹介に時間がかかってしまった。
元々こちらの原型を作ってくれた織りをする女性グループのリーダーSonnie Kathとなかなか連絡がつきにくくなっていたこと、彼女に最初にデリーで引き合わせてくれたNGO Antaranのチームが、今インド各地の生産者の支援で忙しくミーティングが延期になっていたことなどいろいろあって、ああ、今日も紹介できないな、という思いを日々繰り返していたのだった。
それを、今日、このような形で紹介することになるとはゆめにも思わなかった。
昨晩、Sonnieが、何年か患っていた病で天に召されたことを知る。
12月に招待いただいたInternational Loinloom Festivalでも、Sonnieとはゆっくり時間を過ごすことができなかった。主催者で忙しいのか姿を見せないし、それよりも他のメンバーとどんどん話してほしいという態度でもあった。あんなに熱心に招待をしておきながら、この不思議な距離感。まるで巫女か、神話のアマテラスのような。
浮世離れしているSonnieからの返信が期待できないので、こちらのヨルバの作品については、ナガランド で親しくなったテキスタイルデザイナーのMargaretにその由来を尋ねていた。
布好きな方は、インドでヨルバってどういうこと?とお思いだろう。そう、ヨルバといえば、ヨルバ。アフリカの一部族である。同じように腰機で細巾を織り、そのセルベージを継合わせて作る布の文化をもつ。インドにはアフリカ系種族の渡来の歴史も各地に残るので、もしやと思ったが、、、全く関係はないという。こちらのヨルバは、Yoryuba、アフリカのはYoruba、だと・・・。 Sonnieは、今思うと、自分の天命と分を知って、あとは他のひとにどんどん任せていくつもりで、自分は前線からは退こうとしていたに違いない。
それでも件のFestivalでは、住宅補助などの政府サポートがいくら申請しても遅いと、政府役人を呼びつけて、織りの女性たちが彼を一斉に糾弾する寸劇のような一幕もあった。とにかく強い、戦士のような人だった。彼女の強い精神の周りで多くの人が照らされ、育ったことは容易に想像できる。
こうして彼女の作ってきた布を紹介し、その遺志を継ぐことで、ここから本当の彼女と私たちの関係性が始まるように思う。そのようにして、この布のご縁に感じ入りつつ、ご冥福を祈りたい。
・クッション類につきましては、お問い合わせくださいませ。
・ナガランドのローカルコットン(遺伝子組み換えのBTコットンではないが、原種コットンではないそうだ)を手で紡ぎ、腰機で織ったものです。
・現在日本に1点、インドに1点、在庫がございます。プレオーダー(事前予約)も承ります。プレオーダーがあることで、職人さんたちは将来に見通しが立ち、少し安心できます。
・ロックダウン(封鎖)の最中も、家と同じ敷地内にある工房でできるお仕事ですが、材料の調達などに制約があるため、お届けまでにお時間がかかりますことご了承ください。