HANDSPUN & HANDWOVEN LOCALSHEEP WOOL 手紡手織原種ウール

原種ウールが近年人気だ。羊がそこにいるかのような野趣あふれる佇まいが何よりも魅力。


原種ウールの存在は、カッチのコミュニティの生態と深く関わっている。例えば、ラバーリーのコミュニティの人々は、移動を繰り返しながら、マルワリシープと呼ばれる原種の羊を飼ってきた。そして、そのラバーリーとともに移動してきたヴァンカルたちは、幾世紀もの間、ラバーリーのためにそれらを使った織りの仕事を奉じてきた。


しかし、社会構造や生態系の変化により、ラバーリーはその牧畜の営みを縮小してきた。彼ら自身が、機械織やプリントの服を纏うようになり、手織の原種ウールのニーズはますます減った。


ヴァンカルたちは、ラバーリーから自立する道を余儀なくされた。メリノウールやアクリルで都市の客層向けのさまざまな表現が繰り返されるうちに、改めて、原種ウールの価値が見直されてきた。Vankars Vishram Valji一家やNGOのSahjeevan(サージーバン)やKhamir(カミール)が、その道筋を作り、流れを後押しした。


CALICOも2018年ごろより、彼らと連携し、そうした原種ウールの生地・アイテム開発に取り組んでいる。

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